【2024最新版】ChatGPT4・Gemini Ultra・Claude3 Opusを徹底比較!

先日(2024/3/4)、「GPT-4」や「Gemini Ultra」の性能を超えたという「Claude3 Opus」が発表されました。

ChatGPTを筆頭に、テキスト生成AIは非常に注目を浴びています。

そこで、今回は、「ChatGPT-4・Gemini・Claude 3 Opus」の3つの生成AIについて性能を徹底比較したいと思います。

目次

3つの生成AIの概要

まずは、今回比較する3つの生成AI(ChatGPT・Gemini・Claude)について概要を説明します。

ChatGPT

ChatGPTは、OpenAI社が開発した大規模な対話型の言語モデルです。自然言語処理技術を用いて、人間との対話を通じて様々なタスクをこなすことができます。

特徴は以下の通りです。

  1. 大規模なデータセットを用いた学習により、幅広い知識を有している
  2. 文脈を理解し、適切な応答を生成できる
  3. 質問応答、文章生成、要約、翻訳など、多岐にわたるタスクに対応可能
  4. ユーザーとの対話を通じて、継続的に学習・改善できる
  5. 倫理的な配慮がなされており、有害なコンテンツの生成を避けるようトレーニングされている

Gemini

Geminiは、Google AIが開発した、テキスト、画像、音声など複数の種類のデータを同時に扱えるマルチモーダルな生成AIモデルです。

特徴は以下の通りです。

  • マルチモーダル: テキストだけでなく、画像や音声も理解し、生成することができます。
  • 大規模言語モデル: 大量のテキストとコードのデータセットで訓練されており、人間と自然な会話ができるように設計されています。
  • 幅広いタスク: 文章生成、翻訳、要約、コード生成など、様々なタスクを実行することができます。

Claude

Claudeは、AnthropicによってConstitutional AIの考え方に基づいて開発された大規模言語モデルの一つです。

特徴は以下の通りです。

  • 自然な会話: 人間と自然な会話ができるように設計されており、質問に対する回答だけでなく、雑談や議論も可能です。
  • 幅広い知識: インターネット上に存在する過去の情報や知識を学習しているため、歴史的な出来事やプログラミング、数学など、様々な分野の質問に答えることができます。
  • 多様なタスク: 文章生成、翻訳、要約、コード生成など、様々なタスクを実行することができます。
  • 日本語対応: 日本語にも対応しており、日本語での会話や情報収集、クリエイティブな作業などに活用できます。

先日(2024/3/4)、「GPT-4」や「Gemini Ultra」の性能を超えたという「Claude3 Opus」が発表されました。

以下の図の通り、様々なベンチマークでGPT-4やGemini Ultraを超える性能を発揮しました。

claude3

料金比較

3つの生成AIについて、料金を比較してみていきたいと思います。

各料金については、以下の通りです。

ChatGPT-4Gemini AdvancedClaude3
20$(月額)2,900円(月額)20$(月額)

表からも分かるように、3つの生成AIはほぼ同じ料金です。(20$=約2,900円 ※2024/3/8時点)

性能比較

数学

GPT-4

x+4=12 をxについて解いてください。
x^2+x-2=0 を因数分解してください。
クラスに男子生徒と女子生徒がいます。男子生徒の数は、女子生徒の数の2倍に5足した数と等しく、全生徒数は56人です。男子生徒と女子生徒はそれぞれ何人でしょうか?

簡単な問題から、連立方程式、文章問題まで問題なく正答することが出来ました。

Gemini Ultra

x+4=12 をxについて解いてください。
x^2+x-2=0 を因数分解してください。
クラスに男子生徒と女子生徒がいます。男子生徒の数は、女子生徒の数の2倍に5足した数と等しく、全生徒数は56人です。男子生徒と女子生徒はそれぞれ何人でしょうか?

簡単な問題や連立方程式については、正答することが出来ましたが、文章問題は対応することが出来ませんでした。

Claude3 Opus

x+4=12 をxについて解いてください。
x^2+x-2=0 を因数分解してください。
クラスに男子生徒と女子生徒がいます。男子生徒の数は、女子生徒の数の2倍に5足した数と等しく、全生徒数は56人です。男子生徒と女子生徒はそれぞれ何人でしょうか?

簡単な問題から、連立方程式、文章問題まで問題なく正答することが出来ました。

コード生成

GPT-4

生年月日から現在の年齢を出力するコードを作成してください。
from datetime import datetime

# ユーザーから生年月日を入力してもらいます (例: "2000-01-01")
birthday_str = input("生年月日を YYYY-MM-DD 形式で入力してください: ")

# 生年月日を datetime オブジェクトに変換
birthday = datetime.strptime(birthday_str, "%Y-%m-%d")

# 現在の日付を取得
today = datetime.now()

# 年齢を計算
age = today.year - birthday.year - ((today.month, today.day) < (birthday.month, birthday.day))

print(f"現在の年齢: {age}")
ハート型のグラフを描画するコードを作成してください。
import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np

# ハート形のパラメトリック方程式を定義
t = np.linspace(0, 2 * np.pi, 100)
x = 16 * np.sin(t) ** 3
y = 13 * np.cos(t) - 5 * np.cos(2*t) - 2 * np.cos(3*t) - np.cos(4*t)

# ハート形を描画
plt.figure(figsize=(8, 7))
plt.plot(x, y, color='red')
plt.title('Heart Shape')
plt.axis('equal')
plt.show()

簡単なコードから、複雑な図形の描画まで正しく出力することが出来ました。

Gemini Ultra

生年月日から現在の年齢を出力するコードを作成してください。
from datetime import date

def calc_age(birth_date):
  today = date.today()
  age = today.year - birth_date.year - ((today.month, today.day) < (birth_date.month, birth_date.day))
  return age

birth_date = date(2000, 1, 1)
age = calc_age(birth_date)
print(f"年齢は {age} 歳です")
ハート型のグラフを描画するコードを作成してください。
import matplotlib.pyplot as plt

def draw_heart(x, y):
  plt.plot(x, y, color="red")
  plt.axis("square")
  plt.show()

x = np.linspace(-1.5, 1.5, 100)
y = np.sqrt(1 - x**2)
draw_heart(x, y)

x = np.linspace(-1.5, 1.5, 100)
y = -np.sqrt(1 - x**2)
draw_heart(x, y)

簡単なコードの生成は出来ましたが、複雑な図形の描画は正しく出力できませんでした。

Claude3 Opus

生年月日から現在の年齢を出力するコードを作成してください。
from datetime import date

def calculate_age(birth_date):
    today = date.today()
    age = today.year - birth_date.year - ((today.month, today.day) < (birth_date.month, birth_date.day))
    return age

# 生年月日を入力(例: 1990年4月15日)
birth_year = int(input("生年月日の年を入力してください: "))
birth_month = int(input("生年月日の月を入力してください: "))
birth_day = int(input("生年月日の日を入力してください: "))

birth_date = date(birth_year, birth_month, birth_day)
age = calculate_age(birth_date)

print(f"現在の年齢は {age} 歳です。")
ハート型のグラフを描画するコードを作成してください。
import numpy as np
import matplotlib.pyplot as plt

# ハートの形を表す関数
def heart(t):
    x = 16 * np.sin(t)**3
    y = 13 * np.cos(t) - 5 * np.cos(2*t) - 2 * np.cos(3*t) - np.cos(4*t)
    return x, y

# tの値を生成
t = np.linspace(0, 2*np.pi, 1000)

# ハートの形を計算
x, y = heart(t)

# グラフの設定
fig, ax = plt.subplots(figsize=(6, 6))
ax.plot(x, y, color='red', linewidth=2)
ax.set_aspect('equal')
ax.axis('off')

# グラフを表示
plt.show()

簡単なコードから、複雑な図形の描画まで正しく出力することが出来ました。

記事作成

GPT-4

AIについての記事の本文を書いてください。

タイトルから、記事の構成まで一通り文章全体を作成してくれています。

Gemini Ultra

AIについての記事の本文を書いてください。

記事というよりは、記事のポイントや要点を簡潔に書いてくれている印象です。

Claude3 Opus

AIについての記事の本文を書いてください。

非常に、自然な日本語が生成できているように見えます。

まとめ

今回は、「ChatGPT-4・Gemini・Claude 3 Opus」の3つの生成AIについて性能を徹底比較しました。

GPT-4Gemini UltraClaude3 Opus
数学
コード作成
記事作成
性能比較表まとめ

今回は、3つのタスクで比較しました。

Claude3は、GPT-4と比べても日本語が非常に自然な印象です。

今後も、生成AIの動向に注目です。

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